スティーブ・ジョブズではなく、もう一人のスティーブであるスティーブ・ウォズニアックの自伝です。
表紙の柔和な表情、また翻訳の語り口があいまって読んでいるだけでニコニコしてしまう内容でした。
「ホント」とか「なんてこった」なんて語り口。
父親からエレクトニクスを学び、小さい頃から周囲を驚かせるほどの科学少年。それが一人でコンピュータをつくってしまう程の怪物になってしまう。
そんなことを2、3ヶ月でやってしまうのかーと、天才だなあと。
ウォズニアックには楽しませたいという思いがあって、アップルで大金を得た後はフェスをやったり、コンピューターを使った教育活動もするのですが、その前にはいたずらもしています。
テレビの画面を乱れさせる機械の話は面白かったです。
画面を乱れさせた後に、仲間にテレビを叩かせて、戻す。
それを何回か見ると、周囲も同じことをやるようになる。
面白い反応をするまでウォズニアックは画面を乱れさせたままにするという悪戯をしています。
ウォズニアックがこの自伝ではっきりしておきたかったことはアップルを辞めたのは不満があったから辞めたというのはマスコミの勝手な誤解であり、リモコンを作りたかったからということでしょう。