上野の東京都美術館の展示は裏切らないので、特に前情報もなく見にいきました。
メインはフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」ですが、それと共に17世紀のオランダの絵画の展示となっています。
写真と見紛うほどの写実的な絵が多かったです。
ただ、絵としてはそこまでの凄みはないかなぁ、と。
そして手紙に関する絵。手紙を読む男と、手紙を書く男。同じ画家と思ったら別の画家なんですよね。
解説でもあるのですがフェルメールは同じモチーフでいくつもの絵を描くことが多かったそうです。
フェルメールも手紙をモチーフにいくつもの絵を描きました。
そのうちの一つが、窓辺で手紙を読む女。
絵の修復により、壁は何者かに塗りつぶされており、壁にはキューピッドが描かれていたのです。
よりによって、キューピッド。恋のお手伝い役。
それを塗り潰すとは、なんという恋のバカヤロウ行為。
真実は小説よりも奇なりとはよく言ったものです。
平日の16:30入りだが、最初は空いていても奥は混みますねえ。
滞在時間は30分くらいでしたか。
もうお土産は買わないと決めてましたが、アルゴグラフというのに出会いました。
3D印刷の技術を活かして、触れる原画となっています。
原画の質感までを複製した絵なのです。塗料が割れているところまでも感じられる。
あのラピスラズリを混ぜて作った塗料を使ったとされる「青いターバンの女」
その青に触れることができるんです。正直、そこまでの特別な質感や宝石の質感っぽいものは感じられませんでしたが。
ちなみに、原寸で10万くらい。ありがとうございました。