2005年、最後の長者番付で1位になった方による本です。
なるべく、初心者でもわかりやすいように意識して書かれてますが、それでも込み入った話になると、僕には読む気がしなくなる内容で、株は向いていないかなあと思いました。
それでも学びはありました。
- 投資の第一歩は疑うこと。
- 99.99%正しいと思っても100%正しいと思うのは危険。ほんの少しでいいから、そうではない可能性をほんの少し残しておく。
- とにかく個人投資家は節約してお金を貯める方がいい。
- 情報にはお金を使わなくていい。使うとしたら東洋経済の会社四季報。
- リスクのない世界は死んだ世界。リスクがないというのはあり得ない。
- 投資に才能は必要ない。必要なのは経験。
- 個人投資家において上がる手前で買って売るのは、とても危険。これで儲けて気分よくしていると暴落で大損して詰む。
- 未公開株は詐欺。絶対に手を出してはいけない。詐欺じゃなくても、たいしたお金にはならない。
これからの日本の見通しについても書かれています。
120円/USドルで円高は進むとしています。アメリカの金利が下がるという観点です。
ちょうど今、これを書いている時は円安で160円行くんじゃないかという155円オーバー。
(本書の中でもサッチャー元首相の言葉を信じたら失敗したという話も出ていますので)筆者の予想が当たるかはともかくとして、もっと長い目で見据えることの大事さを改めて感じますね。
こんなに上がると、200円まで上がってしまうんじゃないか、しか考えられなくなってしまうんです。僕は。それが危ない。
もちろん、それもあり得ますが、下がる可能性だってあります。
コロナで株が投げ売られている間、買った時に得したという話はあります。コロナ真っ盛りの時は、世の中どうなるかわからない不安だけしか考えられなくなっていたのを思い出します。
こういう時こそ長い目でどっしり見据えないとならない、と。
本書にもあるように10年に一度は何か世界単位で起きます。リーマンショック、東日本大地震、コロナ。
とあるお店の主人も言っていたんですよね。その時のために備えておかないとならないよ、と。