平日の最終時刻だからか、たまたまか、ゆっくり見れました。
どの絵の前にも客が1人いるかいないかぐらいで、多くて5人ですかね。
これくらいでないと楽しめないです。
気に入った絵は何度も見返したりしました。
ベラスケスの説明動画見たら、戻って、卵を調理する婆の絵を見返しました。確かに言われてみると調理器具の金具とか、質感まで見事に書いてあるなあと。
ジョシュアレイノルズの「ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち」も映像で改めて見ると、テーブル上の豪奢な小物に気付かされたり。
フランシス・グラントの「アン・エミリー・ソフィア・グラント」は結婚直前の娘を描いた絵。グラント本人が亡くなるまで手放さなかったそうですが、まあ、そうでしょうね。おそらく、娘本人を等身大で描いたんじゃないでしょうか。片足を90度向けた立ち振る舞いとか。
そういうヨーロッパっぽい絵の中で、ゴーギャンの絵は、目立ちますね。タヒチの女性と、黄色のはっきりしたコントラスト。
パリス・ボルドーネ《化粧をするヴェネツィア女性たち》は、いかにもルネサンスっぽい絵。16世紀の絵です。
そこから、ジョン・エヴァレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》のように19世紀の割と現代寄りの絵も展覧されて比較して見れるのが、今回の展示の面白いところでした。