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読書感想「イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」」

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

とあるプロジェクトで仕事をしていて

凡人には想像力がないんだ!

と思うことがありました。(これは進撃の巨人のとあるキャラクターのセリフなのですが、進撃の巨人はああいう世界観だけでなく、本質を突いたセリフがいくつかあって、作者、考えているよなと感心するばかりです)

私もその凡人の一人です。

仕事はできる人は、問題解決力が高いだけではなく、問題を見つける能力が高い。

というわけで、この本のことを思い出し、読んでみることにしました。

エッセンシャル思考に近いかなと。

正直、この本の内容、私の頭の中には入って来ず、今の私が読む本ではないのかなと思うことがしばしばありました。

体系立てて説明してますし、そんなに分かりづらい説明ではないのですが。

まず、イシューを見つけることが大事になります。

イシューというと私の中ではGitHubなどのツールで起票される課題、大なり小なり課題、問題を思い浮かべるのですが本書では

「イシュー」とは本当に解くべき問題

です。

解いても効果のないイシューをいくら解いても効果は薄く、かといって解けない問題を解こうとしても仕方ない。

本当に解くべきイシューはそんなにないとこの本では語っています。

頭の良い人がいれば、解けない問題は解けるのではないかと思いがちですが、解けない問題はいくらでもあるでしょう。

  • 何に答えを出すためのものかを明確にすることが必要にです。
  • そのイシューに対しては、仮説を立てる。「〜の市場規模はどうなっている」ではなく、「〜の市場規模は縮小している」といった。
  • 良いイシューはWHYではなく、WHAT/HOW/WHEREの形を取ることが多い。
  • 答えを出せること。重要であっても答えを出せない問題は世の中にいくらでもある。

イシューを立てた後は情報を集めるのですが

  • 一次情報を集める(販売だったら顧客、製造だったら現場の作業員の声を聞く)
  • 基本情報(常識・基本的なこと)をスキャンする。
  • 集めすぎは禁物。集めすぎても努力に見合った効果が伴わない

そこから

  1. イシューを分解する
  2. ストーリーラインを組み立てる
  3. ストーリーを絵コンテ(伝えるべきメッセージを考えた時に納得してもらえる分析データのイメージ)にする
  4. 実際の分析を進める
  5. 伝えるものをまとめる

といった流れです。

振り返ってみると、マッキンゼーなどで働くコンサルタント向きの本であり、今の自分が読むではなかったのかなとも思えました。