上記の記事を読んでいたと頃
Learn or Die(死ぬ気で学べ)
というValueには驚きました。
で、これが本のタイトルにもなっていることがさらに驚き。
というわけで、読んでみました。
マグロのように学び続けなければ死んでしまうといったニュアンスで。個人的には die if not learn じゃないのかと感じましたね。
筆者の西川氏は、ビジネス書はあまり読まず、オススメのビジネス書と言われて困って、声優の水樹奈々の深愛を挙げたそうです。
そのせいか、良い意味で経営者っぽくないなと感じました。
西川氏自体も情報系でバリバリにコンピューターにのめりこんだ人物とはいえ、どうしても経営者になって数字ばかりを見ていると経営者視点に偏りがちです。
下手すると、人材の質はお構いなしに数を増やせばいいとか、オフショアなどで利益ばかりを優先した選択をしがちになってしまいます。(こういうことが出てくるあたり私の周囲の環境が古いんですかね)
それがあまり感じられない。数字の話など、ほとんど出てきません。
受託で目先の売り上げを確保するのは大事だけど、技術などのノウハウの蓄積との兼ね合いの苦労も本書では描かれていますので、当然、そういうことを全く考えてないわけではないでしょう。
その道の第一人者に声をかけ、彼らが働きやすい環境を作ることを考える。
観葉植物一つよりGPU一つあった方がいいという考えは特にらしいなと思いました。
正直、個人的にはPFNは優れた人材が集まって、何かすごいことをしているんだろうけど、具体的に何をやっているのか、何で稼いでいるのかよくわからないなという印象を持っています。
それはこの本を読んでも変わりません。
ただ、10年先にプロダクトを作るということも考えているようなので、これからなんでしょう。
これだけ優秀な人材を抱えても今すぐには解決出来ないこともあるという問題設定の話は、やっぱそういうものなんだな、と地味に納得しました