エンジニア界隈では、日本の優秀な人材がGAFAに流出してしまうというのが話題になっています。
GAFAとは
の4社のことを指します。
AppleのiPhoneやiPadを使って、Googleでインターネット上の情報を検索し、Facebookで知り合いとやり取りをして、Amazonで買い物をする。
4社の製品/サービスが強く世界中の人々に関わっており、注目の企業であることから4社の総称をGAFAと呼んでいるようです。
GAFAに関する本を読んでいて、気づかされたのがAmazonの存在です。
私としてはGoogle検索とAppleのiPhoneについてはよく利用していましたが、Facebookについては他の人のリア充記事に押されてログインすることはしなくなってました。
Amazonでは買い物はしますが正直、楽天より使いやすい通販サイト程度に考えていました。
個人的なイメージとしては4社の中では、使うけど、地味という位置付けにありました。
Amazonについて、詳しく知ろうと関連書籍をいくつか読んでみました。
アマゾンが描く2022年の世界 | 田中道昭著 | 書籍 | PHP研究所
どれも読み応えのある本です。
創業者であり現在もCEOであるジェフ・ベゾスの人物像
優秀な人材を採用すれば、その人がさらに優秀な人材を採用するということで、創業当時から3倍の仕事ができる人と求人に書いていたようです。
また、倹約家であり、社員にもそれを求めているようです。
給料が安くても優秀な社員はやりがいを求めて働いてくれるだろうという考えで、倹約して、それを商品の値段に反映させるという考えです。
誤解を恐れずに言ってしまえばスティーブ・ジョブズも暴君ですが、ジェフ・ベゾスも暴君でした。
特にKindleという電子書籍への動きは、とてつもない執念を見せます。
生活用品も購入できるAmazonですが、創業当時は書籍を扱った通販サイトでした。
これまで書籍の通販で儲けていたのだから書籍がなくなってしまったら、自分たちの首を締めることになる。
これが破壊的イノベーションのジレンマなのですが、それも承知の上で電子書籍というビジネスに着手します。
Kindle以前にソニーなども電子書籍に失敗しており、その原因は「読める書籍の種類」にありました。
そこで出版社に電子書籍に協力しないとAmazonで売らないぞといった半ば脅しに近い強硬手段を用いて、Kindleの実現に導こうとする。
既に上手くいっているが、そこでアクセルを緩めずに踏み込んでしまう。言葉を失ってしまいます。
常識に捉われず、よくも悪くも既成概念を飛び越えていく。
本の中で、ジェフ・ベゾスは火星人だと言われている話が登場しますが、それもうなづけます。
次から次へと出してくるAmazonの驚くべきアイデア
その販売力で他のリアル書店を追い込んでおきながら、Amazonがリアル書店を出している点です。
Amazonのレビューの評価が高い本を並べ、ページターナーというコーナーでは3日以内で読み切ったことの多い本を並べるなど、Amazonの通販やKindleで集めた情報を元に書籍を並べているようです。