学生時代、私はソニーに憧れてました。ソニーのノートPCを愛用してましたし。
読み返すと、なんでかなあと思いました。
ソニーには、Netflixだって、iPhoneだって、MacだってAIだって出来るポテンシャルがあったんです。
aiboもやってたんですけど、もう忘れられましたね。
出井CEOの頃から、これからは製品を売るだけでなく、売ってから始まる、「サブスクリプションモデル」だとか話していたそうです。
その気になれば、今のHuluとかNetflixみたいなことも出来たんですよね。
HuluとかNetflixの月定額見放題モデルも2010年時点で既にソニー内部の社員に同様のアイデアを既に持っていた人もいたんじゃないでしょうか。
超がつくほどの大企業ゆえなのか、上が決まらないと、認められないでしょうけど。出井社長の政権基盤も弱かったようで社内政治もやらなければならない。
そのあたりが大企業の問題。
多くの従業員を抱えて、多くの売り上げと支出のバランスを取りつつ、ビジネスを創出して、これだけの組織を運営して行かなければならない。
失敗しては、他事業部に影響が出て、倒れてしまうし、チャレンジしないと明日がない。
大企業ゆえに身動きが取れなくなってしまうというのはこういうことなんでしょうね。
出井社長
本来の後継者がスキャンダルだったため、14人抜きで社長に選ばれた人です。
学生時代、VAIOと共に過ごした私からすれば、ソニーといったら出井社長です。
Apple買収案とかも考えていた人らしいですし、アイデアマンだったと思います。
さいごに
今の日本の技術力低下には日本人がモノを作らなくなったことにあるんじゃないかと思ってます。
貿易摩擦だ、人件費だと、海外で生産して、国内で生産しなくなった。
それはまだ考えた上でのことでわかるのですが、SIerとか酷いです。
五次請けとか多重請負の世界で、ピンハネすることしか考えてない。
彼らはそれをビジネスだと考えている。
投資やピンハネじゃ、世の中よくならないでしょう。
ストリンガー氏のコストカットによる人材流出も追い討ちをかけるような話ですね。
ソニーを出て国内で創業された方もいらっしゃったようですが、サムスンやLG電子にヘッドハンティングされて、ソニーの敵となってしまう。
製造会社の一社・ソニーが弱ってしまうと工場で働く人も困るでしょう。
よって、国民も困る。
日本の経済を支えている産業の一つが製造ですから。
もうずっとソニーらしい高価格・高品質な製品が出てないですが、これからに期待です。