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読書感想「東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考」

交通事故になる確率はあるが、新幹線で事故はここ何十年起きたことはない。

そこから、金額と、バスに乗るか新幹線に乗るかを判断する。

自殺の理由の一つは経済的な理由。これをお金という極めて客観的な数値で自分の生命を「計らざるを得なかった」と解説。

「金は命より重いんだ」という漫画のセリフを解説するように繰り広げられる確率思考は息がつまるような内容です。

筆者はポーカーで海外に行っている際にトラブルに巻き込まれて損はしなくないので、散歩したり観光したりすることはないそうです。プレーするために来ているのだから、プレーに不要なリスクに背負いたくないと言います。

徹底して突き詰めて考えて、それに沿って行動できる人は強いです。

筆者は答えが出ないことを考えても価値がない。だから考えない、と言いますが、いや、そうでも考えてしまうものが常。

徹底することは、簡単なようで、それが難しい。

ぼくなんて真逆ですからね。

確率は試行回数を重ねれば集約される。

なのに、都合のいいことだけを無意識のうちに選んで、頭にイメージを強く刻んでしまう。それは、確かにそうだなと思いますね。

特別、不運なケースや特別、幸運なケースだけで、自分は運がいいとか不運だと思ってしまいますし。

確率思考でなるほどなと思ったのは、

筆者は東大卒ですが、同世代が15万人で東大の定員から割り出すと500人に1人が東大生になれる。

数億人に対してスポンサードされているポーカープレイヤーが1万人程度と考えると、数万分の1であり、ポーカープレイヤーになる方が難しいのだ、と述べています。

そう考えると東大生になるのって難しくないように見えますね。いや、確率だけの問題ではないですが。