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読書感想「最強の教養 不確実性超入門」

正しい行いをしたところで、夢半ば亡くなってしまう。

悪い行いを繰り返しても、罰せられず生き延びてしまう。

そんなふうに物悲しく語られたりすることがありますが、確率の産物なのだから、そういうこともある、と。

全ては確率の末に起きた現象であり、正しい行い、成功する手段を取ったところで、失敗し、無惨に死ぬこともあり得るのです。

本書ではフランス革命ですら、偶然の産物だと説明しています。

それほど確率は予測不可能であり、不可解であり、理不尽です。

その中で、成功する確率を高める方法とはなんでしょうか。

それは、トライし続けることです。今の会社の社長もスケジュールぎっちぎっちで営業をかけています。

その他の知り合いの社長も1日1アポイントメントどころか、6とか8とかアポをこなしています。

その圧倒的な行動量が確率とか運を補って余りあるのだろうな、と。

そこまで出来ない凡人の僕はどうしたらいいのでしょうか。

確率の本質を理解することだと思います。変に腐ったりせず、自分の出来る限りの手を打ち、不用意に一喜一憂しない。

また、自分としては最低保証という言葉を大事にしています。

世の中の物事は競馬の倍率やゲームのようにわかりやすい数字で成功率は明示されません。

例えば、転職。

こういう仕事ができて、こういうスキルが活かせることは最低保証として期待できる。それ以上の経験が積めるかはわからない。

なんて。

考えます。

まあ、今は、運よく、最低保証どころか、最大期待値に近いフィーが来てるといっていいんですけどね。

スポーツ観戦なんて、確率論の世界で、勝てるはずのチームがコロっと負けることだってあるのです。

絶対に負けられない戦いはありますが、絶対に負けないことはあり得ないのです。わざわざ見ますか? 好きなら見るべきですが、自分が見たから負けるみたいなゲンかつぎはやめましょう。

  • 不確実性の性質や影響を考えれば、短期的な結果に振り回されることなく、長期的な成功の高めていくことが唯一の解決策。これが本書の最大のメッセージ。
  • 不確実性ほど、「決定的に重要でありながら、驚くほどに理解されていない」というものはない
  • 本当のリスクは、不確実性そのものの中ではなく、人や組織の心理の中にこそ存在する。
  • 確率の厄介なところは、実際に結果が出てしまうと、確率が意味を持たなくなってしまう。
  • 自分にはほぼ起きないことが誰かに起きる。重要な帰結だが、違和感を生み出さずにはいられない(例:可能性の低い宝くじの一等が誰かには当たる)
  • 確率的に記述できる不確実性には確率的に対処する
  • 実際に結果が出てしまうと、確率が意味を持たなくなってしまう
  • ルービンの蓋然的思考とは、まさに、物事を断定的い考えず、確率的に対処していく考え