これまでの転職(転職1.0)は1回の転職を成功させて給与を上げれば、終身雇用に乗っかれば儲けもの。
そうではなく、これからの転職(転職2.0)は3,4年のスパンで転職して働き続ける。これまでの転職の概念を改めて、新しい転職をしようというのが本書です。
前提として筆者はLinkedInの日本法人代表なので、転職推進派ということは念頭に置いた方がいいです。とはいえ、それでも良心的な転職の考え方だとは思います。
転職するつもりはなくても職務経歴書を書いてみるというのは僕も常々思っていたことです。外での市場価値を知ることは内での価値を高めることにもつながりますから。
ただ、書いてあることはふわっとしている。というか、なんかキャッチーなようなキャッチーでないような単語を作って説明しており、逆に曖昧に聞こえるので、それを整理してみます。
- ポジション、スキル、業種、経験、コンピテンシーの観点で自分をタグ付けしてSNSで発信する
- タグは転職だけではなく、現業や仕事外(育児など)でも得ることが出来る。
- スキルは長持ちしない5年持てばいい方。
- このタグの掛け合わせの希少さが市場価値を高める。
- 筆者の場合はエンジニアx企業買収(エンジニア観点でイケてる技術を使っている企業をピックアップできる)
- 目指すポジションがあってそれに向かってスキルを得たり転職したりする。これがポジション思考
- 熱いポジションを知るには企業に所属しているキャリアコンサルタントに話を聞くのも手。
- 仕事を会社で選ぶのではなく、自分の持っている能力との相乗効果を生み出せる仕事を選ぶ
- やりたいことがない人は、今の仕事の中でワクワクすること、楽しく感じることは何かを見つける
- 転職の際に最も有用なのは有価証券報告書(求人情報には都合の良いことのみ掲載されている、四季報では漠然としている)
- 面接では会社が設定した目標と自分が達成したい目標の2軸で説明する
- 転職してからは3ヶ月で慣れることが勝負。上司に仕事をする上で、誰と調整すべきかを聞いておく
転職2.0の目指すところは一生生き残り続けられること、そして我慢することがなくなっていく転職です。