職場の同僚が読んでいた本で、気になって手を取ってみました。
体系的に説明してあるのですが、やや読みづらいんですよね。どうしたものか。
多重下請け構造
IT業界の多重下請け構造はよくゼネコンに喩えられます。
どうしてこんな構造なんでしょう。
本書によれば
- 建設工事の巨大化・高度化
- 単純労働者から機能別に専門性を持った従事者が生まれる
- 施工機能の細分化し、従事者も細分化
- 機能別従事者の集約・組織化が必要になる
- 施主の意向を受けたゼネコンが必要な機能を調達し、全体のマネジメントをする
- 結果、ゼネコンが元請としてパワーを持ち、機能別従事者がゼネコンの指示を受ける
- 機能別従事者が非常に細分化されていることで、複数の機能別従事者を束ねる中間事業者も登場
マネジメントすること自体は必要であり、課題となる多重下請け構造は何もしないで、利益だけ享受するピンはねであると指摘してます。
さらに高齢化や下請けが儲からないことによる廃業により、下請けが少なくなっており、裾野が広いピラミッド構造ではなく、ダイヤモンド構造になっていることも本書では指摘しています。
BIM
BIMとは三次元の形状情報に加え、部材や材料、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。
国内では生産性向上が目的ですが、海外では契約トラブル防止によるうリスク排除を主目的に導入・活用する企業が多いそうです。
アメリカやシンガポールといった海外では義務付けられており、日本ではこれから義務化でここでも遅れてしまっている印象です
本書ではBIMに持たせる情報の取捨選択が大事だと説明しています。
建設案件として使うのはいいもの、全社を横断して経営判断材料としてみたいとなった時に問題が生じることが多いようです。
これってシステムでもありがちですよねえ。
会社全体で情報共有化して効率化するはずが、そのために無駄な情報を登録しないとならなくなった、みたいな。
以前の職場で経験あります。