岩田さんといえば、任天堂の社長。当然、すごい人なのですが、私はあまり詳しくありません。
あー、こんな人だったんだなとこの本を読んで感じましたね。
いくつか岩田さんのエピソードをピックアップして、つらつらと。
高校時代に友人にプログラムを褒めてもらった
当時は、コンピューターというより電卓。ヒューレットパッカードが製造したプログラムができる電卓をバイトと父からのカンパで購入。
その電卓で作ったプログラムを高校時代の友人に喜んでもらったそうです。
その友人が第一号のユーザーとなって、岩田さんのプログラマーの第一歩になったそうです。
私も同様にプログラムを書いて、友人に遊んでもらったことがあるのですが、反応は微妙なものでしたね。
だからゲーム業界に縁がないんでしょう(笑)
そもそもヒューレットパッカードにプログラムを送って、札幌にすごい高校生がいるぞと思われていたので、当時の岩田さんを評価しているのはその友人だけではなかったのです。
大学生になってコンピュータ売り場で知り合った仲間と共にHAL研究所に入ることになります。
HAL研究所の社長に
HAL研究所は成長していくのですが、15億円の負債を抱えることになります。
岩田さんは、そんな状況でありながら、HAL研究所の社長になります。
岩田さんが社長になった理由は
これは自分がやるのが一番合理的だから
です。
やりたいことをやれとか、誰かのために生きるな、といった言葉が言われている今の時代では、こんな言葉聞いたことないです。
岩田さんの社長の手法としては、社員全員と面談をする。半年に1回。面談することで初めて気づくことがあるから、です。
今でいう1on1ですね。
これは任天堂の社長になっても行うことになります。
社長という立ち位置でありながら、会社で一番の技術者として、活動していきます。
それがMOTHER2では、一から作り直したら半年、このまま作り変えたら2年の発言ですね。
これも岩田さんの優しさで、それは一から作り直した方が早いけど、これまでのメンバーが作ってくれたのだから、それを壊して一から作り直すと真っ向から言うのもどうかと言う配慮です。
結果としては一から作り直していますが、それでもこれまで作ったものは無駄ではない、それがあるから作り直せた、と述べています。
アイデアは複数の問題を解決する
宮本茂氏が電話をかけてきて、
わかったよ、岩田さん
と言ってくる。一つのアイデアで複数の問題が解決できる、これがいいアイデア。
言われてみれば、そりゃそうだ、なんですが、いやー、こんな考え方、会社でも、自分でも全然ありませんね。
大体、目の前の問題を解決するために近視眼的に解決しようとする。
そういう付け焼き刃が重なってしまうものだから、あべこべなものになってしまう。
状況は複雑になってしまって、問題が出てくるが、その複雑な状況によって解決するのが難しくなるなんてことになってしまいます。