4輪と2輪のどちらが速いという以前に、F1のような4輪と比べて車幅が狭いため、オーバーテイクが頻繁に行われるのがMotoGPを観ていて面白いです。
そのオーバーテイクに注目し、オーバーテイクが頻繁に行われるコースはどれかを私なりに分析してみようと思います。
MotoGPの歴史も長く、レギュレーションも変わりますし、全てを分析するには、私は業界人ではないので限界があります。
ですので、条件を絞ることにしました。
条件
私が勝手に考えたルールなので、鵜呑みにしないでください。
1000ccとなった2012年以降〜
毎年レギュレーションが変わるのがモータースポーツの世界ですが、1000ccとなった2012年からが区切りがいいと判断して、2012年以降のレースを対象とすることにします。
表彰台となる3位以内
中上選手の順位が上がってきましたよ
と日本のライダーについては解説も触れてはくれますが、映像になるのは上位だけです。
私としてはテレビ観戦していてアツいレースとしたいので、表彰台となる3位以内でラップごとに順位が変わる回数をカウントすることにします。
算出方法
※1周目 A B C と表記しますが、これは1周目は1位からA,B,Cの順と表現しています。
Case.1
1周目 A B C
2周目 A B D
この場合は、3位のCとDが入れ替わっているので1と計算します。
Case.2
1周目 A C B
2周目 B C A
この場合は、1位と3位の順位が入れ替わっています。
1位が入れ替わった場合は3と計算しますので、3位の変更と合わせて4とします。
ちなみに2位が入れ替わったとしても1と計算します。トップが変わる方が2位と3位が入れ替わるより大きなイベントとして考えたいがためのルールです。
つまり、1周で1位と2位と3位の全てが入れ替わった場合は、3+1+1=5となり、一番アツい展開です。
補足
1周の間に何回も順位が入れ替わるケースがあるため、実際のレースとは差異が出るのですがデータの都合上、これで勘弁してください。
また、コースごとに距離が違う分、何周走るか異なってきます。
よって、トータルの追い越し回数と、参考値として、トータルの追い越し回数/ラップ数を出すことにします。
分析
ランキング
対象期間で、アツかったレースは以下。
2017年のオーストラリア GPは私もテレビで見ました。
ヤマハ寄りの記事ですが。7,8人のライダーが競うというレース。
サテライトのザルコがスタート直後から荒々しいプッシュで、レースを盛り上げてましたね。
マルケスでなくロッシが勝っていれば、私としては言うことはなかったですが。
コースごとの分析
コースごとに箱ひげ図にしたところ以下のようになりました。
タイトルの答えにあったコースを選ぶとしたら、オーストラリアかオランダだと思います。
オーストラリアの方がコンスタントに先のわからないレースをしていると読めるのですが、オランダも捨てがたいです。
最近では、開幕戦が行われるカタールもなかなか盛り上がりますね。開催順序も分析データに含めた方がよかったかも。
シーズンごと
シーズンごとの分析もしてみました。
シーズンごとで開催地もいくつか変わることもあるとはいえ、結構違いますね。
各チームのマシンの成熟度やライダーの力量によるところもあるのでしょう。
2017は特に面白いシーズンだったようです。私がMotoGPを見るようになったのもこの年からです。
2019年はどうなる? 主観で予測
2018年のマルケスは、他を寄せ付けない走りだった印象です。
アルゼンチンGPで19位から5位まで駆け上がる破天荒なレースを思い出します。(ただし、ペナルティで18位)
ロッシとアレイシ・エスパルガロに激突しており、押しのけてまでかと唖然したものの、逆にあの走りが彼と他のライダーの違いを痛感させられたシーンでした。
皆、並んでいて少しずつ差をつめて順位が変わるのがMotoGPのレースと思っていたのに、マルケスはここまで繰り上がってしまえるのかと。
普通のライダーがあんな走りをしたら転倒して自滅でしょう。
でも完走してしまった。
そこに怖いくらいの執念と、図抜けた実力があるように私は感じました。(なぜ私がマルケスを好きになれないのだろうか気付かされたレースでもあります)
なので、来年は客観的には、チャンピオンであるマルケスがさらに勝ち続けて動きがあまりないシーズンになってしまうのかなーと感じています。
とはいえ、昨年はロッシとビニャーレスが、マシンについて云々と不満を言っていた記憶があるので、ヤマハ勢のマシンが納得いく出来となって、今年もアツいレースが繰り広げられて欲しいところですね。
ザルコのKTM移籍や日本人ライダーの中上、ホンダに移籍したロレンソなど、見所は今年も沢山です。