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読書感想「夢を見るとき脳は」

歯が抜け落ちる夢、列車に乗り遅れる夢を見ることはありませんか?

そうなんです。実は、これは人がよく見る夢の一つなのです。

そういうことを知っておけば、変に不安になることはないかなと思います。

ちなみに、僕の場合、あとよく見るのはトイレに行く夢です。単に飲みすぎてトイレが近いことに起因します。といった具合で個人の事情がやはり夢に関係してきます。

本書では夢の研究で分かったことをいくつか紹介していますが、やはりまだまだ謎というのが本書を読んだ僕の見解です。

本書の中で紹介されている興味深いのは、明晰夢を見る方法とNEXTUPモデルです。

明晰夢を見るための7つのステップ

  1. 一日に数度「これは夢なのか?」と自分に問いかける
  2. びっくりするようなこと、信じられないことに遭遇した時、強烈な情動を経験した時「これは夢なのか」と必ず自問する
  3. 本を読む時、鏡を覗くとき、暗い部屋で明かりのスイッチを入れる時、手のひらに指を押し付けながら、今自分は覚醒しているのか、夢を見ているのか確認する
  4. 反復夢を見る人、あるいは夢の中で同じ主題や設定がたびたび登場する人は、夢だと分かっている前提で思い起こしてみる
  5. 自己暗示をかける。寝る前に、今夜は明晰夢を見ると数度自分に言い聞かせる
  6. 真夜中や早朝に目が覚めて、また眠りに戻ろうとする時、あるいはうたた寝をするときに、今から明晰夢を見ると自分い言い聞かせたり、明晰夢を見ている自分を思い描く
  7. 目が覚めているのか、夢を見ているのか判断がつかないときは、ほぼ間違いなく後者であることを覚えておく

しかし明晰夢を見ることができても、恐ろしい明晰夢を見ること、明晰悪夢を見るリスクがあるそうです。

明晰夢は簡単に身につくものではありませんし、臨床的な証拠はありません。

NEXTUPモデル

  1. 夢は睡眠に依存する記憶進化の一形態である。多くはそれまで手付かずだった予測外の連想を発見し、強化して、既存の情報から新しい知識を引き出す
  2. 覚醒中の全ての経験や出来事が夢に等しく組み込まれるわけではない
  3. 夢の性質は、構成要素の集まり方で決まる
  4. 以下の目的を達成するには夢を意識的に経験する必要がある。
    1. 可能性のあるシナリオを探れるような物語を創造する
    2. シナリオの評価に欠かせない情動的な感情を呼び起こす
    3. 夢で描かれた状況への本人への反応を追跡し、その反応が夢の人物や出来事に影響を与えることを確認する。
  5. NEXTUPに関する考察
    1. 夢を見ているときにセロトニンが減少することで、関係の薄い連想に対して有用性と意味を見出しやすくなる。見た夢が重要だと感じることが多いのも多分そのため。
    2. 夢に組み込まれる連想は関係が薄く、しかもかつて検索されたことのないものなので、当面の懸念とのつながりが明白ではない。それとわかるつながりがあっても、複雑に絡み合った物語に深く埋め込まれており、奇妙な内容に気を取られて気づきにくい。
    3. 目が覚めてから夢を思い出すかどうかは、NEXTUPの働きとは無関係。