最近は熱燗を飲んだりするのですが、その時に気になるのが徳利。
最初は100円ショップでもいいかと思ってたのですが、これ安っぽいでしょと飲むたびに気になってました。
日本酒は日本の文化であり、文化を楽しむもの。
年末のイベントスペースで、安売りしてた徳利を買ったり、ホームセンターの徳利も買ったりしました。
買った時はいいなと思ったのですが、なんだかなあという気がしてました。
そこで調理道具の商店街、かっぱ橋に行ってきました。
土曜日のかっぱ橋は相変わらずの混み具合で、流石にここには入りづらいなとか思いつつ、なんとか徳利を手に入れました。
織部焼
まず、こちらは織部です。口の一部が尖っていますが、このタイプは注ぎやすいです。
年末で買ったものにもこのタイプがあって、このタイプを探してました。
普通のただ丸い口では、よくこぼしてしまうのです。実用性が高いです。
このタイプの徳利、他にも見たのですが、デザインが、あまり好きではなく、スルーしてました。
全体的に黒で、ちょっと面白くないかな、まあ、嫌いじゃないからいいかと、実用性重視と言い聞かせて購入しました。
しかし、写真だとわからないのですが、徳利の内側が白で、おしゃれなんです。
ペアとなるお猪口と合わせて1000円。そんなに高いものではありません。
信楽焼
こちらは、信楽焼。田舎徳利という名前です。特に気に入った焼き物です。
在庫まで見せてもらって、その中で気に入ったのを選びました。
焦げたような部分が味なのですが、どう入っているかが微妙に違うのです。
入りすぎても気になりますし、それでも、これがこの焼き物として味なので。
結果、見せてもらった中で、そこそこ入っているものを選んでいます。
この焼き物が気に入っている点は、質感です。ざらっとした質感がいいんです。
以前、陶芸の町、岐阜の多治見で高い焼物を見たことがあるのですが、やはり物体としての質感が見るからに違ったことに驚きました。
1万では足りないくらい、下手すると10万とか、べらぼうに高いので、逃げ出すように出ていったのですが、その後、他の焼物を見ると、ああ、あの時みた焼物は違うなと思ったものです。
綺麗に出来たものに絵柄が入っていると、薄っぺらく感じるのです。この質感が、物体としての存在感を際立ててくれるのです。
写真を見返しながら書いていますが、写真の撮り方もありますが、全くその質感は写真では分かりませんね。
そして、徳利としての機能美。変わった口をしていますが、先ほどの織部同様、これは注ぎやすい。
また、お腹の部分がへこんでいるので、掴みやすい。
これを作った人は、わかってるな、と感嘆したものです。ここまで考えられた徳利は、初めて見ました。
色、柄も面白くて、特にお猪口。透明な液体である酒を入れた時、内側の柄が見えるのです。
これを見ているのもなかなか面白い。
ただ、購入して、一点だけ残念なところがあります。
やや大きいので、これ、使っている熱燗器のかんまかせに入らないのです。
なので、これにお酒を入れて、そのまま温めることができないため、ちろりを使って温めて注がないとならない点。
とはいえ、そこまでしても使いたいと思わせる酒器です。
値段はお猪口と徳利合わせて3500円くらいです。
これをどう思うかは、人それぞれです。
ちなみに、かっぱ橋では2万とかもっと高いものもあります。
わかったようなこと言っている自分でも、なんでこれで2万もするんだ?と思ったくらいですし。