サブタイトルの「絵画を観察するように世界を見る技法」とあるように絵画を観察することで、知覚力を磨くことができると語る本です。
冒頭でCT画像の中にゴリラが映り込んでいると言う例があり、確かに、ぼくも見落としました。
要は絵画を観察することは、多面的に物を見ることが出来る、と。
シャーロックホームズが頻繁に登っている階段が17段だと言いますが、確かに、ぼくも住んでいるマンションの階段が何段あるか、なんて考えたことがありません。
知覚を磨く方策
- 「知識」を増やす
- 「他者」の知覚を取り入れる
- 知覚の「根拠」を問う
- 見る/観る方法を変える
絵画を観察する
そこで、絵画を観察する方法を紹介しています。
まず、平均して人は美術館で、1枚の絵に対して平均15秒という美術館もあります。
言われてみればそうでしょうね。じっくり見たくてもとにかく混むんですよね。
本書では15分かけて観ると良いと語っています。
- 全体図を観る
- 組織的に観る
- 周縁部を観る
- 関連付けて観る
組織的観察
- 全体図に向かい、コンテクストと基本的要素を把握する
- フォーカルポイントを選び、その詳細を観察する
- 残りを部分に分け、それぞれの詳細を観察する
- 一歩下がって全体図を眺めながら解釈する
- 周縁部を確認し、再解釈を検討する