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読書感想「知覚力を磨く」

サブタイトルの「絵画を観察するように世界を見る技法」とあるように絵画を観察することで、知覚力を磨くことができると語る本です。

冒頭でCT画像の中にゴリラが映り込んでいると言う例があり、確かに、ぼくも見落としました。

要は絵画を観察することは、多面的に物を見ることが出来る、と。

シャーロックホームズが頻繁に登っている階段が17段だと言いますが、確かに、ぼくも住んでいるマンションの階段が何段あるか、なんて考えたことがありません。

知覚を磨く方策

  1. 「知識」を増やす
  2. 「他者」の知覚を取り入れる
  3. 知覚の「根拠」を問う
  4. 見る/観る方法を変える

絵画を観察する

そこで、絵画を観察する方法を紹介しています。

まず、平均して人は美術館で、1枚の絵に対して平均15秒という美術館もあります。

言われてみればそうでしょうね。じっくり見たくてもとにかく混むんですよね。

本書では15分かけて観ると良いと語っています。

  1. 全体図を観る
  2. 組織的に観る
  3. 周縁部を観る
  4. 関連付けて観る

組織的観察

  1. 全体図に向かい、コンテクストと基本的要素を把握する
  2. フォーカルポイントを選び、その詳細を観察する
  3. 残りを部分に分け、それぞれの詳細を観察する
  4. 一歩下がって全体図を眺めながら解釈する
  5. 周縁部を確認し、再解釈を検討する