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読書感想「イェール大学人気講義 天才 ~その「隠れた習慣」を解き明かす」

天才について解き明かした本です。

本書を読んだ、ぼくの結論としては、天才にはならなくてもいいが、そのアプローチは参考になる、といったところです。

というのも精神的な問題を解決したら、その天才性が失われることもある。また天才は死んでから評価される、と。

天才=幸せではないのです。

  • 家系を辿ったところで、どこにも辿り着かない。
  • 天才は天性の才能と努力の両方の賜物。
  • 学校では人生で学ぶべき最も重要なことなど教えてはくれない。生涯学習者になるかが大事。
  • SF作家のアイザック・アシモフが1974年に語った言葉が、真実に近い。「私は固く信じているのだが、独学が、存在する唯一の教育の形である」
  • 幅広く探索すること、物事を組み合わせること、複数のことを学ぶこと、恐れ知らずになること、目を見開いておくこと、サンク・コスト症候群に陥らないようにすること、そして無知ゆえの図太さを備えること。
  • 目標物や概念をもっとよく理解したいなら、逆転の発想をしなければならない。
  • 何かを壊したからといって天才になれるわけではないが、創造的な天才にはすべて、何かを壊す習慣がある。
  • ダ・ヴィンチは意識して自分の記憶力を鍛えた。
  • 人は皆、飲酒を避け、日常的に運動すれば、脳への血流が増して、記憶力を向上させられるという。ダ・ヴィンチの伝記作家フリッチョフ・カプラは、ダ・ヴィンチが日常的にウェイトトレーニングをしていたことを伝えている(。
  • ホーキングは「頭のなかで問題をよく考えるのが、これまでの人生のほぼ半分で続けてきた私の発見法です。周囲で人がぺちゃくちゃと話し込んでいると、宇宙はどのような仕組みで動いているのか考えるようにして、私はよく自分の思考に没頭し、よその世界に行っていました」。
  • アインシュタインは何度か、駆け出しの科学者に灯台守の仕事に就くよう薦めていた。「邪魔されずに考えることに熱中できる」から
  • 天才はまた、突然天才になるわけではないこともわかった。「そうか」の瞬間は、脳内で長期にわたって練り上げられたことの、まさに集大成なのである。
  • 「死ぬまで、ほとんど誰も天才など愛さない」だ。でも、死んだら私たちは天才を愛する。なぜなら、そのとき私たちの暮らしはよりよくなっているのだから。

と、意識して記憶力を鍛える、飲酒を避け、運動をする、集中する、生涯学習する。そうした努力は天性の才能の有無に関係なく、参考になります。

特に逆転の発想をするは、よく会社の同僚が「逆に考えるんだ」と言うので、これなんだな、と思いました。