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読書感想「血と汗とピクセル」

血と汗とピクセル: 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記

ゲーム10作についての開発エピソードを紹介した本です。

いやー、読み応えありました。

冒頭で

どんなゲームだって完成するのは奇跡だよ

という言葉が登場しますが、どのゲームも開発の苦労が伺われます。

納期延長、計画変更、残業。

ゲーム業界にはありがちなんでしょうね。

アンチャーテッドですら

10年続くシリーズ4作目になっても開発にどのくらい時間がかかるか見積もれないのだ

とあります。

リリースしても成功するとは限らない。ディアブロIIIではリリース後、奮わず、さらに拡張キットをリリースすることでユーザー満足と取り戻したそうです。

そうして、成功したと思っても、次回作の成功は約束されているわけではない。

ドラゴンエイジではIIでは奮わなかったというプレッシャーの中で、次回作を開発する話が紹介されています。

それでもなぜ彼らが開発するかというと最先端のテクノロジーとゲームでなければ実現不可能なインタラクティブなエンターテイメントを携わっていることの自負があり、他の業界で働くことなんて想像できないからだそうです。

開発としてのノウハウ的にはツールの重要性。ヘイローを開発していた会社が、デスティニーを開発するとき、これまで1分もかからないことに30分もかかるようになったといいます。

その違いはツール。

ツールが良ければゲームも必ず良くなるんですよ

と。