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読書感想「世界をまどわせた地図」

世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語

地図は正しくて当然、そうしないと目的地に辿り着けない。

そうなのですが、昔の地図はそうでもありません。

存在しない島や存在しない生物が描かれていたのです。

PlayStationNeo Atlasというゲームがありました。

船団に航海させて、報告を信じるか信じないかで、あなただけの地図が出来る。世界が丸いのか、はたまたそうではないのか、と。

あのゲームの世界観はこの地図から来ているのだな、と感慨深いものがありました。

画家の妻が存在しない島を描き入れ、自分の島を世界に増やしたり、航海者が自分を偉大な冒険者であることをでっちあげるために存在しない島とそこでの出来事を語ったりしたことで正しくない地図が生まれていったようです。

日本で言う妖怪のような、四つ目や半獣の人間なども登場し、よくもまあ、こんなものを考え出したなと。

冒険者はそんなペテンのようなことで、支援者から金を引き出したのです。

とんでもないヤツではありますが、ある学者は人類はお金を始めとする存在しないものを信じることで進化することができたといいます。

存在しないものを夢みて、苦しい航海することができたから、現代、我々の目の前には正しい地図があるのかなとも思いました。