ただの転職した方がいい本ではなく、転職していく中でキャリア形成をしていく大局観を教えてくれる本です。
10年のうちに7回転職したというなかなか興味深い話からスタート。
ベンチャー企業は意外とポストがない。
創業者たちは、なかなか会社が離れないので上には出世できない。
野村総合研究所、リクルート、ドリコム、グリー、日本IBM、メガネスーパーといった転職経歴が筆者の経歴なのですが、私には新鮮に感じました。
大手からベンチャー、ベンチャーから大手、IT業界と思いきや、メガネスーパー!?です
職種という縦軸と業界という横軸を同時にではなく、どちらかをずらしていく。これがずらし転職です。
その中で様々なスキルを身につけ、世の中に求められる人材になっていくのです。
そのいい見本として田端信太郎を紹介しています。
NTTデータに入社して営業した後、リクルートに転職。リクルートで新規事業R25を発案し、結果を残し、本の編集・企画とデジタルがわかった上で、ライブドアのメディア事業部長のポジションに就く。
外資系の日本法人のウェブサイトとデジタルマガジンの責任者について、デジタルやITにどっぷりつかっていたが、LINEではまた広告事業のグループ長。
ネットという底流はかえず、アパレル分野のZOZOにコミュニケーションデザイン室長で入社した。
人が辞める理由
本音のやめる理由と、建前の退職理由は全然違う。
よくありますよね。家庭の事情とか。
余談ですが、SESで働いていた頃に、そういう嘘まで言わされて現場を離れたことがあります。
人事のミカタによると23%が結婚、家庭の事情だそうです。続いて、体調を壊した、やりたい仕事内容ではなかった。
実態は、人間関係が悪かった、評価・人事制度に不満があった、給与が低かった。です。
「光があたらないと感じる」から辞めていくというのです。
給与
成果を上げたから、出世したから、給与が上がるわけではない。
給与の相場は産業で決まる。
業種別平均年収ランキングを紹介してますが、衝撃を受けます。
外資系金融はトップで1300万です。不動産は751万。以降が700万前後が続きます。
1300万って、私が勤めたことのある会社では本部長、社長クラスでしょう。それが平均。
これを見せられると、業種による圧倒的な差を痛感させられます。
GISOVを使ったキャリアの考え方・作り方
- Goal ... お客様が実現したい「目標とその目的」
- Issue ... 目標を実現する上で障壁となる「課題」
- Solution ... 課題を克服する/課題が課題出なくなる「解決策」
- Operation ... アクションプラン:誰が・いつ・どう「解決策」を実現するか
- our Value ... 我々がこの解決策にふさわしい理由
その他
- ストレスを感じたら、業務と関係ない第三者と会話するなどして見定める。入社した動機を見つめ直す。
- 次の業種や職種に行く時は、先人に聞く。
- とにかく新しいテーマを選ぶ。
- のほほんとしていると茹でガエルになる。
- 1000人の中でナンバー1になるのではなく、1000人の中で一人になる