本書は小説と自己啓発の中間みたいな本です。
主人公は保険の営業マン。
契約していた保険が解約のため会社にお金を返さないとならない、娘は不登校、さらに実家にいる母は高齢でそのうち車の運転もできなくなって買い物難民になるかもしれない。
仕事も家庭もトラブルだらけ。
なんて運がないんだ俺は、みたいな展開。
そんな中で、ふと乗り合わせた不思議なタクシーの運転手に招かれて、考え直させられる話になっています。
要は本書で言いたいのは
- 常に上機嫌でいろ。不機嫌な人に良い話はやってこない。
- 運はポイントカードのようなもの貯めて使う。
- 他人と比べない。先代はもっと苦労して、今がある。
メインは常に上機嫌でいろ。ですね。
不機嫌な姿勢の人がいると本書で言ってますが、ぼくは特にそういう人間でした。
これがなかなか難しいんですよね。
これを読んでいる頃に、仕事で大きな変化があると聞いて、どうしよう、まいったな、今後どうなるんだ、みたいなことになって不機嫌になってしまいましたし。
ただ、気になったのが最後の展開。
あまりネタバレにならないように言うと、父の意志を受け継いで未経験の仕事に飛び込むのですが、そりゃ非現実的すぎやしないか、と。