元プロ野球選手の江川卓さんが振り逃げだと三振はつくがアウトにはならないことを活かしてオールスターで連続10奪三振を狙ったが、未遂の連続8奪三振に終わったという話をYouTubeでしており、それを9奪三振の記録保持者である江夏豊さんに言ったら
8は8。9は9
と言われたそうです。
それが現実だよなあと。
少し本書とそれる話題ですが、著者の為末大さんは日本人初でトラック種目で銅メダルを取った人です。
明らかに身体的に劣る日本人が、メダルという世界のTOP3に食い込めるのは、普通の思考回路じゃないよなあと思わされる本です。
陸上のみならず、人生にも当てはまる話が展開されており、なかなかの良本です。
タイトルにもなっている諦める力とは、何にこだわり、何を捨てるか、と思っています。
100メートルから400メートルハードルに種目変更した過程を本書の中で以下のように書いています。
「一〇〇メートルを諦めたのは、勝ちたかったからだ」 「勝つことに執着していたから、勝てないと思った一〇〇メートルを諦めた」 「勝つことを諦めたくないから、勝てる見込みのない一〇〇メートルを諦めて、四〇〇メートルハードルという勝てるフィールドに変えた」
言われてみれば、まあそうなのですが、なかなかそうは考えられないよなあと僕は思います。
100メートルをやっているのは好きだからやっているのでしょうし、勝てるから400メートルハードルにしたところで練習に身が入るのかなあとは思いますし。
以下の動画とか見てると才能が全てを凌駕してしまうんだろうなあと思いました。