フィードバックとは何か
本書の冒頭で説明されます。私なりに読み砕くと
受けとる人自身にありとあらゆる情報と思えば良い。生活している中で、自分自身について教えてくれるものすべて。会社の年次評価、レストランのレビュー、子供が見せる愛情と軽蔑の態度etc... 優劣の評価だけではなく、感謝の言葉、感想、招待、拒絶。全てがフィードバック。
となります。仕事、家庭、趣味、SNS。何かしらの形で現代社会では人と関わりがあり、フィードバックの機会があります。
よっぽど、一人だけで暮らしてない限り、フィードバックのない現代社会はないでしょう。
フィードバックは与えるだけでなく、受け止める側に立ちます。物の言い方、話し方の本はあっても、受け止め方についての本は少ないのではないでしょうか。
この本には書いてあります。
良かれと思って言っても、反発されたりすることはしばしばあります。
フィードバックが心をざわつかせる3つの理由は以下です。
- 真実
- 公平ではない
- 正しくない
- 人間関係
- あなたのような「人」から言われたくない
- メールという「手段」で知らせて終わり?
- アイデンティティ
- 批判されると存在を攻撃されたと判断し、体内の警報機が鳴る
フィードバックは3タイプ
フィードバックは3種類の使い方がある。
- 感謝
- 相手のことを見ていると伝える
- つながりを保つ
- モチベーションを高める
- 指導
- 受け取る側の知識・スキル・能力の向上を促す
- 自分のおさまらない感情を解決する
- 自分が不公平だと感じている関係性を正す
- 評価
- 点数やランク、期待していることを伝える
- 決断の材料を伝える
これらは異なるニーズを満たす。
どれかが欠けていてもいけない。
- 感謝がないと、人間関係に隙間が生まれる。
- 評価がないと、周囲が自分をどう思っているのか不安になってくる。
- 指導がないと、教えよう、教わろうの関係がうまくいっていない。
意味を正しく理解する
当たり前に思えるが、フィードバックをもらったら、それを正しく理解する必要がある。正しく伝わらないフィードバックには意味がない。
例えば、年相応にふるまえ、積極的に取り組め。これらは、ラベルだけで内容はない。
以下の2点に基づいてフィードバックを掘り下げる。
- フィードバックは何に基づいて生まれたものなのか
- フィードバックはどこへ向かうものなのか
お前の運転は危ないと言われた時、このラベルは何に基づいて生まれたのか。
一緒に車に乗ったのか? 事故歴があるのか?
どこへ向かうものなのか。
車間距離を取って欲しいのか。スピードを落として欲しいのか。
フィードバックを与える側は以下の2点の過程を通してラベルを作る
- 観察に基づいてデータを収集する
- 自分なりに解釈する
このあたりから様々なことが書いてはあるのですが、あまり頭の中で整理されて入って来ませんでした。
フィードバックで悩むことがあれば
- 話題を一つに絞れば人間関係も会話もうまくいく
- 3歩下がって俯瞰的に見る
- 人間関係をシステムとして見る
- 他人の見方は変えられない
どうしても苦悩するようであれば、人に助けを求める。