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読書感想「ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業」

ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業

フィードバックとは何か

本書の冒頭で説明されます。私なりに読み砕くと

受けとる人自身にありとあらゆる情報と思えば良い。生活している中で、自分自身について教えてくれるものすべて。会社の年次評価、レストランのレビュー、子供が見せる愛情と軽蔑の態度etc... 優劣の評価だけではなく、感謝の言葉、感想、招待、拒絶。全てがフィードバック。

となります。仕事、家庭、趣味、SNS。何かしらの形で現代社会では人と関わりがあり、フィードバックの機会があります。

よっぽど、一人だけで暮らしてない限り、フィードバックのない現代社会はないでしょう。

フィードバックは与えるだけでなく、受け止める側に立ちます。物の言い方、話し方の本はあっても、受け止め方についての本は少ないのではないでしょうか。

この本には書いてあります。

良かれと思って言っても、反発されたりすることはしばしばあります。

フィードバックが心をざわつかせる3つの理由は以下です。

  • 真実
    • 公平ではない
    • 正しくない
  • 人間関係
    • あなたのような「人」から言われたくない
    • メールという「手段」で知らせて終わり?
  • アイデンティティ
    • 批判されると存在を攻撃されたと判断し、体内の警報機が鳴る

フィードバックは3タイプ

フィードバックは3種類の使い方がある。

  • 感謝
    • 相手のことを見ていると伝える
    • つながりを保つ
    • モチベーションを高める
  • 指導
    • 受け取る側の知識・スキル・能力の向上を促す
    • 自分のおさまらない感情を解決する
    • 自分が不公平だと感じている関係性を正す
  • 評価
    • 点数やランク、期待していることを伝える
    • 決断の材料を伝える

これらは異なるニーズを満たす。

どれかが欠けていてもいけない。

  • 感謝がないと、人間関係に隙間が生まれる。
  • 評価がないと、周囲が自分をどう思っているのか不安になってくる。
  • 指導がないと、教えよう、教わろうの関係がうまくいっていない。

意味を正しく理解する

当たり前に思えるが、フィードバックをもらったら、それを正しく理解する必要がある。正しく伝わらないフィードバックには意味がない。

例えば、年相応にふるまえ、積極的に取り組め。これらは、ラベルだけで内容はない。

以下の2点に基づいてフィードバックを掘り下げる。

  1. フィードバックは何に基づいて生まれたものなのか
  2. フィードバックはどこへ向かうものなのか

お前の運転は危ないと言われた時、このラベルは何に基づいて生まれたのか。

一緒に車に乗ったのか? 事故歴があるのか?

どこへ向かうものなのか。

車間距離を取って欲しいのか。スピードを落として欲しいのか。

フィードバックを与える側は以下の2点の過程を通してラベルを作る

  1. 観察に基づいてデータを収集する
  2. 自分なりに解釈する

このあたりから様々なことが書いてはあるのですが、あまり頭の中で整理されて入って来ませんでした。

フィードバックで悩むことがあれば

  • 話題を一つに絞れば人間関係も会話もうまくいく
  • 3歩下がって俯瞰的に見る
  • 人間関係をシステムとして見る
  • 他人の見方は変えられない

どうしても苦悩するようであれば、人に助けを求める。