自社でもななめ会議を導入していることもあり、以下の本を読みました。
今の時代、部下を育てても会社を出られてしまい、育成コストを回収できない、仕事を任せてしまえば、自分は現場から遠ざかってしまう。
そうしたマネジャーのジレンマについて切り込んでいる本です。
1on1
部下のためのミーティング。
部下のための時間をきちんと取るだけで効果がある。上司が黙って話を聞いてくれるだけで部下はモチベーションが上がる。
終わった後、部下が「今日の1on1は私のための時間として有意義だったな」と思えるものが1on1。
ななめ会議
- マネジャーについて部下たちが発言する
- ホワイトボードに書き出された部下の発言について人事部がマネジャーに話す。
- 全員が集まり、マネジャーが今後の行動計画を発表する
部下が上司の成長のためにやる会議。
ヤフーでは社長もやっている。
ジョハリの窓に通じる話で、自分が知らない他社が知る盲点の窓について知ることで、自分も他社も知る開放の窓を広げていく。
フィードバックの重要さ
耳の痛いことでもきっちり通知し、本人の立て直しの手伝いをすること。
人は他社から指摘されて初めて自分の姿やあり方を調整できる。だから、上司が部下に正しくフィードバックする、部下から上司から正しくフィードバックを受ける、というのは部下育成の根幹。
フィードバックのポイントは、
- Situation(どのような状況で)
- Behavior(部下のどのような行動が)
- Impact(どのようにダメだったのか)
鏡のように伝える
- 批判しない(見えたものを冷静に伝える)
- ほめるな(変に褒めると効果が薄まる)
- 正しいことをいう時は言葉を選べ
ギャップと現状を意識させる
- 解決策を共に考える
- 学び直しのお手伝いをする