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読書感想「ドライチ」

プロ野球でドラフト1位指名を受けた選手たちが引退後に、当時のことを語る話です。

どちらかというと、期待に応えられなかった方々になります。

最初の辻内さんは甲子園に出場していた頃から見ていたのですが、彼に限らず、プロというのは古傷を抱えていて、怪我や痛みなく投げるというのは難しいというのが現実。

そうした現実とは裏腹にメディアは過剰に報道して、夢を見せてしまうんですよねえ。

現実をそのまま伝えてもつまらないかもしれませんが、大人になって、過剰に報道してしまうのはどうなのだ、と思っています。

明らかにあらかじめ虚構だとわかっているアニメやゲームの描くファンタジーより、ベースが現実だからこっちの方が危ないのでは、とぼくは思ってしまいます。

何が嘘で何が真実なのか見極めが難しいです。

特に高卒ドラフト1位はそうした恰好の餌食で、ホームスタジアムの甲子園が素晴らしいという阪神ドラフト1位の的場さんの発言が、次の日、新聞では当時、ライバルの巨人のエース・上原投手相手に打ってみたいなんて発言で書かれている、なんて始末。

契約金1億とかもらっているから結果出して、当然でしょ、1軍出場できないなんておかしいでしょみたいなことになってしまう。

結果、選手もファンも幸せになれないことにもどかしさを覚えてしまいました。