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世界史を大きく動かした植物

実に興味深い内容でした。

植物の観点から見た世界史の本です。

イネと草原の動物

まず、草原では、イネ科の植物を食べないと動物は生きていけません。

植物も生き延びないとならないので、イネ科の植物も食べられないように殻で身を守ります。

そのため、草食動物は、イネ科植物をエサにするための進化を遂げるのです。

牛は複数の胃を持ち反芻して消化し、ウサギやウマは盲腸が発達して微生物が植物の繊維分を分解するようにして、栄養分を作り出しているのです。

その他

  • 自然が豊かな場所では農業は発展しない、農業は貧しい地域で止むにやまれず始まった。
  • コメに唯一足りない栄養素は、アミノ酸のリジン。ご飯と味噌汁という日本食の組み合わせは、栄養学的にも理にかなったもの。
  • そこに田んぼがあるということは、血のにじむような先人たちの努力があったということ。日本の田んぼは、手を掛ければ掛けるほど収量が多くなる。そのため、やみくもに面積を広げるよりも、手を掛けて稲作が行われた。
  • 小麦は、それだけで栄養バランスを満たすことはできない。コムギだけではタンパク質が不足するので、どうしても肉類などを食べる必要がある。
  • ジャガイモは「聖書に書かれていない植物」であった。聖書では、神は種子で増える植物を創ったとされている。ところが、ジャガイモは種子ではなく芋で増える。
  • ほろ酔いで働くわけにはいかない。チャは抗菌成分を含むので、十分に沸騰していない水で淹れても病気の蔓延を防ぐことができる。しかも眠気を覚まし、頭をすっきりさせてくれる。そのため、労働効率を上げるのに最適な飲み物だった。
  • マヤの伝説では人間はとうもろこしから作られたとされている。