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読書感想『咖哩なる広報 ~伝説のテーマパーク「横濱カレーミュージアム」奮闘記~』

カレーミュージアムを立て直した筆者の経験から語るプレスリリースの重要さという話です。

カレーミュージアムラーメン博物館と比べて、差別化が出しにくい。

そういった解釈をしていたものの、上司の成り行きでカレーミュージアム再建を手掛ける話になっています。

一人称で俺で語られる筆者を主人公にした話と、筆者による解説を織り交ぜながら話を進めていきます。

どちらも内容はいいのですが、その構成がわかりづらく、何も分からず読んでいると、今、解説しているのねと戸惑います。

カレーには興味がそこまでないものの、やるとなると1日10杯カレーを食べるというその並々ならぬ情熱が一番の勝因な気もしますが、プレスリリースという切り口で本書は説明をしています。

プレスリリースは、メディアに取り上げてもらうようなことを書いて、新聞社やテレビ局に送るものです。

これにより広告費を使わず、新聞やテレビに取り上げてもらえます。

プレスリリースは一つの新商品に対しても、若者向け、女性向けでまた切り口を変えて書いて送る。

こうした広報に、なるほど創意工夫がされているというのが本書で感じることができます。

カレーミュージアムは終始盛況だったものの、結局は、会社の戦略上で閉館することになります。

本書を読むと行ってみたくなるのですが、それはかないません。イベント会社として必要ないなら、他の会社に、とかあったら良かったのにとも思います。

筆者はカレー総合研究所と立ち上げたり、コンサルタントとして活動しているそうです。