この本を手に取ったのは、決められない自分がいることに悩んだで、調べたらこの本がヒットしたからです。
本書が伝えたいことはプレモータム。
インフラの世界ではポストモーテム、検死、失敗した原因を振り返るという考え方がありますが、それに対してプレモータムは先に死ぬ、失敗したと仮定して考える方法です。
本書ではその上で罠を紹介しています。
- 現在バイアス ... ずるずると課題を先延ばしにしてしまう
- オプション選好性 ... どっちがいいか決められない
- 非合理的な信念 ... 勝手な思い込みで人間関係をこじらせる
- コンコルド効果 ... もはや、引くに引けない
- 自己中心性バイアス ... 俺たちのやり方なら必ず成功すると思い込む
- 完璧主義 ... 全てが揃わないと動けない
- 計画の錯誤 ... 必ず想定外のことが起こる
これまでの経験だと思い当たることあります。
大きなプロジェクトがうまくいっていないとき、このままではダメなのにずるずると進めてしまう。
予定を先延ばし先延ばし、いまだに終わらないプロジェクトとかありますからね。
プロジェクト責任者は責任が問われるため、経営者にいつまで経っても言えず、経営者も引くに引けないので、なんとかしろの一点張り。
引きずるだけ引きずって、責任者は姿を消す、なんてあります。
基本は4つです。 1. 未来の失敗をイメージする 1. 失敗の原因や問題点を抽出する 1. 対策と新しい実行プランの立案 1. 新プランにコミットして、チェックしながら遂行する