コンビニのお弁当の味は、昔に比べて、大分良くなったという声を聞きます。
コンビニってここまで来ているの、と驚かされる本です。
その中で印象的だった話をいくつか紹介します。
プレミアムロールケーキ
マーケットとして、手薄な女性を取り込もうということで、手をつけたのが生クリーム。
担当の方が前職が百貨店であったこともあり、百貨店とコンビニのデザートに何が違うのかということで考えたのが「生クリーム」
その生クリームに徹底的にこだわります。結果、140種類もの生クリームを作って、味見をしたそうです。
こだわってますね。私は、仕事でそこまでこだわったことありません。
生クリームを味わえるデザートとして選んだのがロールケーキだそうです。
ローソンのスプーンで食べるプレミアムロールケーキですが、ロールケーキありきではなく、生クリームありきから来たというのは意外でした。
このロールケーキが、役員会議で発表して、実際に食べてもらい、社長に「うまい」と言わせたそうです。
最後には、役員全員のスタンディングオベーション。
ドラマみたいですね。
ブランパン
製粉会社に勧められて、糖質が低いパンのミックス粉よりできたのが低糖質のブランパン。
じわじわと人気が出てきた商品で、出てきた当初は、あまり売れなかったそうです。
しかし、顧客からやめないでという声もあり、糖尿病や、血糖値を気にする人からも強い要望があり、年間の問い合わせが一番多かった商品。
改良を勧めて、今も売れ続けている製品です。
この本を読んで食べてみました。
食感は良いのですが、個人的には……。チーズやハムを挟んだ方がいいかな。
農家との提携
ローソンは、カット野菜にもこだわっています。
コンビニでカット野菜を買うなんて、スーパーならまだしも、この話を読むまで考えませんでした。
ローソンは野菜にもこだわっています。
時には半年もかけ、農家の人と交渉し、賛同を得て、法人を立ち上げていく。
資本を入れ、中嶋農法というミネラルバランスの優れた土作りやIT化のノウハウを提供し、ローソンの野菜の安定供給を確立したそうです。