サブタイトルの通り、Googleで働いたことがあり、freeeの経営者をしている佐々木氏によるタイムマネジメントの本です。
Googleの経験と筆者の考え方がミックスされていて、なかなか面白い本でした。
3ヶ月やる
主題の通り、3ヶ月というスパンでこれをやるということを決めて、やっていく。
freeeを創業する前にプログラミングの勉強をする上でも、午後6時まで働いて、それから午前1時までプログラミング。そして午前6時から仕事。
そうした生活を3ヶ月続けることで、プログラミングに対して手応えが得られる。
3ヶ月で事業も経営も変わるわけではないが、考え方や転機を変えることは出来るというものです。
その考え方はGoogleで働いた経験からきており、3ヶ月で結果を出さないとGoogleでは忘れられていく。
3ヶ月でGoogleを結果出し、成功体験を広めると信頼を得て、さらに大きな仕事が出来るようになる。
確かに3ヶ月がいいと思います。今の会社では6ヶ月ごとに目標立てますが、6ヶ月だと長くて、大体立てた目標は忘れている、しかも目標は変わっています。
さすがに1ヶ月では短いですし、テーマを変えるのも大変ですので。
テーマを変える
3ヶ月やったから、今までやっていたことを続けるというわけではなく、3ヶ月ごとにテーマを変える。
というのも3ヶ月やったら、その都度、やるべきことは変わっていくからです。
freeeの開発当初では開発できたら、ユーザーに使ってもらってフィードバックをもらうといったようにテーマが変わるからです。
その時間の使い方はお互いのためになるか
Googleでの経験の話が紹介されていて、面白いなと思いましたね。
Googleはアカデミックな気質から、彼らは無駄だと思われる打ち合わせには参加しないそうです。
参加していても無駄だと思ったら、打ち合わせの途中で退出してしまう。
チャットで質問しても、リンクだけが送られてくる。ここに書いてあるから読め、と。
正直、今の会社、このルール適用したらいいんじゃないか、というくらいなんですよね。打ち合わせばっかりで。顔だけ並べるような打ち合わせが多くて。
スケジュールを振り返る
こうして過ごした3ヶ月を後で振り返る。
佐々木氏の場合だとカレンダーを見れば、打ち合わせなど過ごしたことが一目瞭然であるため、カレンダーを見返して、何に時間を使っていたか、なんでそうなっていたかを振り返る。
そうすることでより有効な3ヶ月へ踏み出せるというわけです。
メールの仕分け
佐々木氏には毎日1000通以上のメールが届く。
全て見ていられない数です。
では、どうするのか?
まずタイトルで100件に仕分けする。
そのうちにすぐアクションが必要なものはアクションする。そうでないものは後で読むと仕分けしておき、日曜日に読むそうです。
個人的には貴重な話でした
経営者の立場の人の状況が垣間見えたので。
では、それ程の人にメールを読み流されず、読んでもらうにはどうするか?
タイトルでメールの要旨がわかって読んでみたくなるものにすることです。
わかりやすいか、読んだ人が行動してくれるか。
佐々木氏もあまり関係ないけど、気になって、最終的には読んでしまうメールというのがあるそうです。