より良いエンジニアを目指して

1日1つ。良くなる!上手くなる!

読書感想「深愛」

深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)

この本を読むきっかけになったのはPreferred Networksの社長である、西川氏が読んでいるということを知ったのがきっかけです。

私が知った頃には、声優兼歌手としてヒットを飛ばしていて、同じ職場の友達の車に乗ったら、水樹奈々の歌が流れている。なんて頃でした。

その生い立ちについては知らなかったので、本書を読んで意外な過去を知ることになりました。

父親の影響で演歌歌手の道を目指し、子供の頃から地元を始めとする大会で歌って、おひねりをもらったりしていたそう。まさしく歌姫ですね。

ようやく優勝して事務所に所属することで上京し、堀越高校の芸能コースに入学します。

芸能人といえば、堀越高校ですが、その堀越高校の内側も本書では水樹奈々の視点で語られるのが貴重です。

堀越高校の校章が入った靴下の着用が義務付けられたり厳しいんですね。

事務所倒産の危機、並行して声優としての勉強、声優としてのデビューから、歌手としての成功。

自分を歌手として、声の仕事の道へと育ててくれた父、闘病の末一度も自分のライブを聴くことがないまま世を去ってしまった父に捧げる曲、深愛

そこまでが本書のメインの話。

以降は、声優の仕事についてちょっとしたことも明かされます。

喉を過保護にするなと言われて、歯科技工士の父の粉塵の舞う職場で歌わされたためか頑丈な喉だそうです。

普通の人が治療に一ヶ月かかるような喉にタコができるようなことがあっても1週間で治ってしまったと。

本当に実力派ですね。