「食」の図書館シリーズの一冊。
古代にパンを皿代わりにしていたことをピザの始まりとも言えるのですが、ピザ自体の歴史は浅く、18世紀のナポリからのようです。
ナポリの貧しい人たちの文化で、ピザは平日に食べるものであり、日曜日には働いて貯めたお金でマカロニを買うのが習慣だったそうです。
実際に、後々イタリア系移民がアメリカでピザを広めていくのですが、ピザはコストがかからないのも広まった要因ですから。
貴族の人たちにもピザ愛好者がおり、その中の一人がマルゲリータ王妃。
王妃のために3種類用意された中から、王妃が気に入ったピザがトマトとバジルとモッツァレラを載せたピザだったことから、ピッツァ・マルゲリータと呼ばれることになったそうです。
ピザにトマトが使われることは正確なところはわかっておらず、トマトがイタリアの記録文書に登場するのも1544年。
後半はアメリカでピザが広まった話です。
そこから冷凍ピザ、宅配ピザの話なども紹介しています。
他にもピザの亜種があります。
それが、日本のお好み焼きとされています。いや、お好み焼きはピザではないでしょう。と思うのですが、一緒にされてしまっています。