ふと、上記のインタビューを読んだことをきっかけに、この本を読んでみました。
東大卒? なのにプロゲーマー? 食ってけるの? 今はいいけど、年取ったらどうするの?
というのが私のイメージです。他の方もそういったイメージではないでしょうか。いわゆるテンプレ、ステレオタイプなイメージ。
東大の中でも理系の理I出身。理系の自分としては、いかにも理系っぽい考え方してると思わせる点もあり、面白い内容でした。
筆者も東大卒なのにゲーマーなのかという質問に対して、回答をせずに逃げていたそうですが、この本でそれに対して明かされます。
筆者の東大卒業したのになぜゲーマー。だったら、あなたは東大卒業したら、どうしますかと言われると確かにそう。
私も答えられません。素直にやりたいことを選んだ結果なのだと肯けます。
手段と目的の話です。いつだって手段を取り違えてはならない。
東大を卒業するのは手段であり、過程にしかならない。
そこから高級官僚目指すとか、研究者になるとか。
プロゲーマーは安定しない職業だからといって、日本航空も東京電力といったインフラ系の大手企業だって経営が危うくなったという笑えない冗談と紹介されますが、確かにそうでしょう。
ゲーマーとしての取り組み方
これがまたストイックで、毎日ゲームに8時間取り組むとのこと。
私もゲームが好きですが、休みでも8時間はプレイできません。
私は筆者とほぼ同い年ですが、昔はしていたかもしれませんが、今は流石にできないです。
それだけではなく大会で勝ち抜ける体力を養うためにジムでトレーニングをしているそうです。
では、東大卒であることがゲーマーとして無駄だったと言うことではなく、研究していたノウハウを活かして、本来では想定できない挙動に関して研究したり、ゲームという移ろいやすい中で、最短で対策を練るということに活かされている。
筆者は理系出身であることを活かして、ロジカルな勝ちパターンの確立によって勝利を積み上げるタイプですが、それだけでは済まされないのが格闘ゲームの奥深いところ。
- 操作技術
- 反射神経
- 読み合い
- 戦法の構築
これらの要素が複雑に絡みあって、勝敗を分ける。
韓国で人気のあるリーグ・オブ・レジェンドになると若さが要求されますが、割と格闘ゲームは息が長いようです。
格闘ゲームがわかると冒頭のインタビューでの中で紹介されている筆者と梅原大吾のYouTubeの映像を見てもらいたいのですが、プロのスト2って今こんな戦い方をするのかと。
飛び込まれたらリスクがあるから地上戦がメイン。、飛び込んだら弾き飛ばされるが、ただし、飛び込めばコンボで一気に体力を奪う。
拳は空振り、牽制の応酬。
今の時代も
格闘ゲームと言えば、ゲームセンターでしたが、今ではオンラインでどこでも誰とでも対戦できるようになっています。
それでも、オフラインでの対戦の方が、その場でやりとりができるので、オンラインよりオフラインの方が成長できるそうです。
リモートで作業されるようになった仕事でも、やはりそうなのかもしれませんね。