東京都美術館の「コートールード美術展」に行ってきました。
イギリスのコートールード美術館の作品の展示です。
メインはエドゥワール=マネの晩年の大作「フォリー=ベルジェールのバー」です。
初めてこの絵を画集で見た時、その華やかさに驚かされたものです。
それが本物で見れるということで上野の東京都美術館へ。
他にもゴーギャン、ドガ、ルノワール、ルソーといった有名どころの作品も展示されています。
特にドガのあの構図は衝撃的です。
セザンヌ
中でもセザンヌのコレクションは見たことがない作品もあり新鮮でした。
セザンヌと言えば「りんご」でしたが、緑を多用した風景画もなかなか味がありました。
そして、カード遊びをする人々。この作品のために多数の習作を書いたと言われますが、温かみが伝わってくる絵でした。
エドゥワール=マネの問題作である「草上の昼食」もあります。
緑の森の中に黒と茶の男二人と、問題の服を着ていない女性。
この女性の肌色が非常に映える配色となっています。それを意図して中央の女性の美しさを描くための構図なのかなと素人ながら感じました。
最後のエドゥワール=マネの「フォリー=ベルジェールのバー」には人だかりでした。
中央の女性をメインに背景を鏡であることを活かし、その賑やかさ、あえて映り込む後ろ姿を現実的にありえない位置に描き、左下のワインには1882 monetというお洒落なサイン。
思い出しただけでもよく考えられた構図です。
東京都美術館
スペースもゆとりがあり、絵の解説も充実していて、東京都美術館の構成の良さも感じました。
個人的には都内で一番の美術館ですね。