Chromeに広告ブロック機能が標準に搭載されるのが7/9から世界展開のようです。
Googleの狙い
Googleの売り上げの多くは広告収入で得ています。
「なのに、自分の首を締めるようなことを自らするのか?」なのですが、自分で飲んでしまおうということなのでしょう。
下記のように積極的にGoogleは他の分野に挑戦して、広告収入の比率を下げています。
巨大テック企業の収入内訳。面白かったポイントは
— Morihiro Ryu (@garyu) 2019年3月30日
先日の発表に伴い「Appleはハードだけじゃねえんだよ」という人多数出現。現在サービスは今14%。残りはハード。
Googleの広告収入比率、85%まで下がってきた。頑張ってる。
Facebookの広告収入比率、98%。頑張ってないw (続https://t.co/O7SjaT9urv
先日もStadiaというゲームのサービスを展開していましたが、ゲームで機械学習向けのデータ集めまくりか?と思っていたのですが、広告収入以外を増やすという意図もあるかもしれませんね。
広告ブロックに対する杞憂
広告ブロックが進むと、インターネット広告が儲からなくなります。
様々なゲームチェンジが起きるとは思うのですが、これまでは広告により、積極的にユーザーが活動してきた自由なインターネットが、また閉ざされていくのかもしれないかなという点で不安を覚えました。
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これらをよく見かけたりすると、そのうちお金を払って見るインターネット記事がドンドン増えていくのかなあとか思ったりします。
既に課金記事がGoogle検索の上位に来ると困惑することがあります。
とはいえ、コンテンツを作成している側からすれば、あなたは無料で見ているかもしれないけど、作成している側はコストは無料ではないことも確かです。
ただ、この流れがあまりに強すぎると金銭のみならず、情報でも格差が生まれてしまわないかと。
そんな困った社会にならないといいのですが。
といっても、あくまでもChromeの広告ブロックは全広告のうち不適切な1%を取締るだけです。残りは表示されます。
逆に、他の広告ブロックツールをChromeで無効化する施策も考えているようです。Googleとしては、これまでのインターネット社会を維持したいということでしょう。
世界の広告ブロック機能使用率
下記の記事で紹介されています。一番高いのがドイツの29%で、日本は一番低く、2%です。
おまけ:Facebookは
こんな風に、htmlタグを複雑にして広告ブロック逃れをしているようです。
Facebookが広告ブロック対策のためにSponsoredタグを複雑に分解していると聞いたので調べてみたら、日本のタグも同じでした。お疲れさま pic.twitter.com/sV2UdhC7St
— Kenji Ohta (@oken) 2019年2月10日
Facebookのイメージ通りというか。
技術投資してるし、ReactやGraphQLといったOSSでコミュニティに寄与もしてるけど、やや技術のムダ遣いしてない?みたいな。
といっても、広告ブロック対策がそれほどまでに死活問題ということでしょう。