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ラグビーのペナルティゴールとコンバージョン、どっちが多いの?

まずは、こちらの記事。

news.livedoor.com

2018年ラグビー年間最優秀選手がアイルランド代表のセクストンとなりました。

アイルランドとは日本はW杯で試合するので、この選手は日本の前に立ちはだかります。

ポジションはスタンドオフでスコアラーです。

彼のスコアを見た所、ペナルティーの方がコンバージョンより多いという点です。

コンバージョン93。ペナルティー165。

というのも、これと対照的なのがニュージーランド代表のボーデン・バレット が思い浮かびました。

彼は逆に、コンバージョン(138)の方がペナルティ(51)より多いです。

チームの戦略などもあるのかなあと思いました。データを分析と思います。

まずルールをおさらい。ペナルティゴールとコンバージョン

下記サイトがわかりやすいです。

得点について | ラグビールール | キヤノン イーグルス 公式サイト

トライが5点ですので、トライを狙うのがラグビーです。

ですが、試合を見ていると割とペナルティゴールの機会は多いです。

ゴール前で防御側の反則があると、さっさとペナルティゴールで得点すると私の目には映ります。

ただ、どちらにせよ、チームとしてプレーして、相手チームのペナルティーか自分チームのトライが発生しないと、どちらの機会も生まれません。

ドロップゴールは個人技ともいえますが、チームとしてプレーした結果に生まれるチャンスだと思われます。

よって、個人ではなく、チームについて知る必要があるように感じました。

チームでデータ分析

ESPNには期間を指定してチーム結果を出力するページがあるのでこちらを活用することにします。

stats.espnscrum.com

今回は、来年(2019)の日本W杯を戦うチームで分析することにします。

日本の現監督であるジェイミー・ジョセフとなった2015年9月から現在(2018/11/27)の範囲で国ごとの成績を取得します。

結果をコピペして、

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MacのくせにWindowsに頼ります。Sakura Editorの正規表現置換でタブをカンマに変換してしまいます。

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ペナルティゴールとコンバージョンの関係

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なるほど。

1チームだけ、尋常じゃないチームが存在します。

右端にプロットされているチーム。

これが、オールブラックスニュージーランド)です。

コンバージョン/ペナルティゴールと比率を見てみます。

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平均は1.6であるため、コンバージョン:ペナルティゴール =  1.6 : 1 が平均です。

ただし、オールブラックスは コンバージョン:ペナルティゴールが = 3.4 : 1。

コンバージョン成功率

コンバージョンをトライで割ればコンバージョン成功率は割り出せます。

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1位はアルゼンチン。

ですが、3位にセクストンのアイルランドが入ってきています。さすが世界最優秀選手。

ニュージーランドは75%です。

個人的にはこの数字は意外と低いなと思います。均衡した試合では一流どころは、本当に決めてきます。

アイルランドニュージーランドの試合がそうでした。

試合ごとのコンバージョンとペナルティ

実はこれだけの情報ですと、不公平です。

それが試合数です。

ニュージーランドは43試合していますが、日本ですと32試合しかしてません。

同じペースでコンバージョンがあっても、試合数による差がついてしまいます。

試合あたりで割り出すことにします。

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やはり、右側に外れ値となっている国があります。

一つはニュージーランド。もう一つはナミビアです。

試合あたりのコンバージョンで並び替えてみました。

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日本も2.9と5位となっています。しかしながらナミビアニュージーランドより多いのです。

ナミビア? W杯出るの? 出るんだ! 思わぬダークホースなんじゃない? 優勝しちゃうかも?と思ったのですが、

www.nikkei.com

世界ランキングとしては日本よりも低く、そこまでは難しいようです。

ちなみに、アフリカの国です。

プレイヤーで分析

では、今度はプレイヤーごとで見たいと思います。プレイヤーについては2015年9月〜ではなく、全期間としています。

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一人だけ右上に雲の上の存在がいます。ダン・カーターでしょう。

ダン・カーターはコンバージョンもペナルティも300弱とバランスよく取っています。

それにしても、回帰分析が出来そうな値の散らばり具合。

寄り道して回帰分析

では、回帰分析しちゃいます。今回はseabornを試してみます。

Seaborn で散布図・回帰モデルを可視化する – Python でデータサイエンス

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ふむ。傾きとかは取れないんですかね。

sclit-learnで分析してしまうことにします。

temp = players.query("Mat > 40")
xlabel_name = 'ConvPerMat'
ylabel_name = 'PensPerMat'

X = temp[[xlabel_name]]
Y = temp[ylabel_name]

#サンプルをランダムに分けるcross_validation
#import sklearn.cross_validation 
import sklearn.model_selection
from sklearn.linear_model import LinearRegression

#左辺にモデル構築用のXY,テスト用のX,Yを用意します。
#先ほど作成した、説明変数を第一引数に、目的変数を第二引数に置きます。
#train_test_splitを足すことを忘れないでください!!
X_train, X_test, Y_train, Y_test = sklearn.model_selection.train_test_split(X,Y)

#線形回帰モデルを作成
multi_lreg = LinearRegression()

#X,Y双方がtrain用のデータである点にご注意ください。
multi_lreg.fit(X_train, Y_train)

#トレーニングに使用したデータセットでの精度
print(multi_lreg.score(X_train,Y_train))

#テストに使用したデータセットでの精度
print(multi_lreg.score(X_test,Y_test))

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精度としては80%と悪くないと思います。以前のセリエAでの分析の失敗よりは良いです。

傾きは1.07。

これだとコンバージョンとペナルティゴールは、ほぼほぼ同じということかな。

試合あたりのコンバージョンとペナルティ

例によって40試合出場した選手に絞ることにします。そうしないと1試合だけ奮闘した選手などが外れ値となりますので。

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試合あたりコンバージョンが3.0に近い選手が気になります。

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五郎丸歩。さすが、じゆうちょうになった男。

www.iseebitarou.com

今後